北海道に行ったよ①(旭川〜稚内編)
2019年10月28日
羽田空港に来た。
自分の想像以上に道に迷った。
飛行機に乗る1時間半前に空港に到着すればいいと思っていたけど、保安検査場を通過した時にはもう締め切り2分前だった。ギリギリ。
めっちゃ汗出た。
11時15分に離陸。
狭い場所が苦手なので終始寝たフリをしていた。
そうしたら本当に寝ていて、あっという間に旭川。
空港からバスに乗って14時には旭川駅に着いた。
旭川駅は大きくて天井が高くてきれい。
しかも素晴らしいことにイオンに直結している。最高。
南口は広場になっていて、すぐそばに川が流れていた。
駅前周辺を歩き回る。
マンホールカードにもなっているデザイン蓋。
旭川市の市章は「☆」マーク。
あさひかわし あまみず
文字が可愛すぎる…。
商店街の隅っこにあったミニ蓋。
普通サイズの蓋には見られなかったデザイン。
小さい蓋だけど自然豊かさと広大さが感じられる。
お気に入り蓋。
北海道や東北の信号の横でよく見られるやつ。
初めて見たときは一体何のための砂なのかわからなかったけど、雪の日の滑り止めなんですね。
普段見ないからこれがあるのを見ると嬉しくなる。
存在がなんか好き。
きっと10月下旬の旭川の寒さはきっと大変なものだろうと思って1番暖かいアウターを着てきた。
けれどそれほど寒くもなく、むしろ上着が邪魔になるくらいだった。
途中、大型スーパーの地下階に入ってみると急に室内がえぐい暑さになった。
本当に陽炎が見えそうなくらい暑かった。
いつもの10月下旬頃だったらこのくらい暖房を入れてちょうど良かったのだろう。
しかし、暖冬+ヒートテック2枚、タートルネック、一軍的暖かさのアウターという装備の私にとっては地獄だった。
「北海道」を思わぬところで感じた。
趣のある駅前名店街。
出会えて良かった 名店街の「名」
旭川に来て数時間で思ったのは
ローソンとツルハドラッグが多いということだ。
(最初の感想としてしょうもなさすぎる)
これでもかというくらいにツルハドラッグがあった。
そういえば青森と秋田に行った時も驚異のツルハドラッグ率だった。
セブンはあるけどファミマはない。
ファミマはないけどセイコーマートがある。
ずっと行ってみたかった喫茶店があった。
「喫茶めるし」
駅から歩くこと17分ほど。
17時すぎに出発したので、まだ開いているか心配だったけど大丈夫だった。
お店は19時まで開いているらしい。
「めるし」も可愛いけど、
こっちの文字もたまらん。
ここは.ときは通り1丁目
道北経済センターです
ぬいぐるみたくさんのショーケース。
フルーッサンド
なんでフルーッ?
Dセット
はちみっトーストとサラダ
ゆで玉子(コーヒー付)
フルーッサンド
フルーッパフェ
カッカレー
サンドウィツチ
はちみっ
めるしのメニューはちょっと変わっていた。
大きい「ツ」が小さくなっていたり、
小さい「ツ」が大きく書かれていたりする。
私はホットケーキと紅茶を注文した。
本当はめるし名物?のダブルフロート(2種類の飲み物がたっぷり入ったクリームソーダみたいなの)や、フルーッサンドを注文したかったけど、そんなにたくさんの冷たくて甘いものを食べきれる自信がなかった。
旅先でくらいピンク色やメロン色の飲み物を飲んでみたかったけど。
座席カバーの刺繍も可愛い。
BGMは「シルエットロマンス」や、“幸子という名は皮肉〜”のような曲が流れていた。
(あとで調べたら、ばんばひろふみさんの「SACHIKO」という曲だった)
初めて聴く曲がほとんどなのに懐かしいような気分になった。
流れてきた音楽に合わせてたまに歌を口ずさむ店員のおばあちゃんが可愛らしかった。
注文していたホットケーキと紅茶が運ばれてきた。
甘いケーキのにおいがふんわりとした。
2段重ねのあいだにパイナップルとさつまいも?のクリームが入っている。
ふんわり、もっちりとした食感で美味しかった。
お会計の時おばあちゃんの店員さんに
「もしかして旭川じゃない人?」と聞かれた。
なんでわかったんだろう。
しかも年齢までぴたりと言い当てられた。
東京から来たのだと言うと、そこから少し話が盛り上がったので、思い切って「フルーッ」の謎について聞いてみた。
「どうしてフルーツのツが小さくなってるんですか?」
「?? ……フルーツ? 小さくなってた?」
どうやら何のことだかピンときていないようで、つっこんではいけないことを聞いてしまったのかなと思った。
おばあちゃんはメニューを持ってきて自分で確かめ始めた。
……。
「これ、何回も、フルーツ、フルーツ、フルーッ、フルーッ…って発音してるうちに「フルーッ」って後ろがちっちゃくなっちゃって、それをそのまま書いちゃった!」
そう言って、おばあちゃんはちょっと恥ずかしそうに笑った。
めるしだけのこだわりがあるのかと思ったけどそうじゃなかったみたい。
でもそんな偶然がめるしの雰囲気や個性になっている気がした。
外装、ショーケース、BGM、「フルーッ」の文字、そのすべてが奇跡のような可愛さだった。
意図的に作り上げられたレトロ可愛いお店はたくさんあるけれど、めるしはすべて自然のままで、たくさんの時間をかけたからできたような可愛さがあった。
マスターは
「いっぱいお客さん来るように、ネットに写真載せて広めといてね〜!」
と言ってくださった。
喫茶めるし、素敵なところなのでぜひ行ってみてね。
今度はフルーッサンドが食べたいな。
2019年10月29日
昨日「AIR DO きた北海道フリーパス」を手に入れた。
この切符はAIR DOを利用して新千歳空港か旭川空港に降りた人だけが手に入れることができるものだ。
ひがし北海道(小樽〜札幌〜網走〜根室)と、きた北海道(小樽〜札幌〜旭川〜稚内)の2種類がある。
私はきた北海道の方を選んだ。
私はこれから日本最北端に向かう。
朝の9時に特急宗谷に乗りこんだ。
出発直後に
「多数エゾシカなどが出没する区間を走行します。」というアナウンスがあった。
衝撃だった。
ここでもまた「北海道」を感じた。
終点の稚内までは特急でも3時間40分かかる。
飛行機で東京に帰ってもう一回旭川来れるじゃん。
ちなみに各駅停車だったら50駅、6時間もかかる。
電車の中では窓の外を眺めたり(3時間40分のうち3時間20分くらいは同じ景色だった)、眺めてるうちにうとうとして眠ってしまったり、とても贅沢に過ごした。
12時40分に稚内駅に到着した。
寝ていたのであまり長くは感じなかった。
電車を降りた人たち全員「日本最北端の駅」看板を撮っていた。
わたしも撮ったんだ。
違う、これじゃない。
もっと代表的な「日本最北端の駅」の看板があるんだ。改札の手前の扉のところに。
なぜか私はその写真を撮っていなかった。
さすがに撮るでしょ。
だって稚内だし。3時間40分もかけて日本最北端の駅に来たんだし。なんで撮ってないんだろう。もしかして撮ったけど消しちゃったの?そうなのか…?
なぜその有名な看板を撮らずにJR北海道の駅名標のほうしか撮っていなかったのか。未だに自分のことがわからない。
稚内市は日本最北端にあるのだから、当然寒いだろうと思ってばっちり装備を固めてきた。
出発前に旭川のセイコーマートに朝ごはんを買いに行った時も既にかなり寒かったので、稚内はもっと大変な寒さだろうと覚悟をした。
…稚内暑い
全く寒くない。しかも超快晴。
本当はそこまでの暑さじゃなかったのかもしれないけど自分の装備が厳重すぎた。
駅の近くに稚内市役所があるので散歩がてらマンホールカードを取りに行った。
南極観測隊のタロとジロデザインのマンホール蓋。
背景には北防波堤ドームと利尻富士が描かれている。
小さいサイズの方の背景は簡略化?されていて、またそれも良い。
「夢海道オホーツク」
これ市役所の入口のマットなんだけど可愛いすぎませんか…。欲しい。
お店の名前がロシア語で書かれていた。
私には顔文字にしか見えない。
このあと日本最北端の地・宗谷岬に行く予定だった。
しかし駅周辺を散歩しているうちに急にめんどくさくなってしまった。
だって、、
稚内駅からはバスで1時間くらいかかるし、運賃は往復割引があっても¥2560もかかる。高い。しかも電車とバスの往復時間合わせたら今日だけで10時間近く乗り物に乗っていることになる。
…私、そんなに日本最北端の地に行きたいのか…?
でも今行かなかったらもう一生行くことはないと思う。
でもめんどくさい。
どうしよう。
結局行くことにした。
せっかくここまで来たんだし。
宗谷岬に向かうバスでの約1時間、窓の外の景色を眺めたり、Googleマップでだんだん現在地が最北端に近づいていくのを見たりして過ごした。
ついに日本最北端の地に到着した。
晴れ渡った空と海がすごく広くて、暖かな気温や風が気持ち良かった。
来てよかったなと思った。
ここに来たら
「ここが日本の最北端なのか〜!東京よりロシアが近いなんて!」
と思おうとしていたのに来たら忘れてた。
そもそも思おうと思うな。
私はバカなのでこういう海に来るとだいたい海水を触る。
思ったより冷たくて、
透明できれいだなと写真を撮っていたら、
急に大きな波がきて足がびしょびしょになった…。
今日みたいな暖かい日で本当に良かった。
ちなみに、海を触るのに夢中になっていて足がびしょびしょになるのは2回目だ。
お土産屋さんの「柏屋」
最北観光 (株)ってすごく良いね。
濃いブルーと三角形の屋根が特徴的な建物。
この建物が見たくて宗谷岬に行こうと思ったのかもしれない。日本最北端の地モニュメントを模したような外観が気になっていた。
建物に併設されていた「流氷館」に立ち寄ってみた。
ワー!!流氷ダー
ウー・・・凍っちゃった
扉に貼られている注意看板が怖い…。
もし閉じ込められたら私は死ぬんだろうな。
寒いです。
氷の上にものすごくリアルな動物の剥製たちがいる。
ここぞとばかりにまじまじと観察した。
入口と出口前にいたラブリーなこの子たち…
にっこり笑顔になれた。
流氷館はめちゃめちゃ寒かった。
お土産屋さんではこんなものを買った。
バター飴
日本最北端到着証明書とステッカー
¥100でゲットできる日本最北端到着証明書。
やった〜。
なんかに貼ろうと思って買ったステッカー、まだ何にも貼れていない。
その右側にあるお土産屋さんの紙の袋が気に入っている。
閉じると文字が金色でかっこいい。
14時55分の最終バスに乗り、また1時間ほどかけて稚内駅に帰ってきた。
バスの中で見かけた顔のほとんどがノシャップ岬行きのバスに乗り換えていた。
私も行ってみようかなとチラッと思ったけど、もうこれ以上バスに乗るのはうんざりなので辞めた。
(今調べたら15〜20分おきでバスが出ているらしいし、10分で着くみたいだから行けば良かった)
乗り物は飽きたから今度は南稚内駅を目指しながら港の近くを散歩することにした。
頭の上をびゅんびゅんとウミネコが飛び回っていた。
歩いているといつのまにか真っ暗になっていた。真っ暗なのに全然南稚内駅に着かないし、最北端の地でかなり心細くなっていた。
そんな時に出会ったのがこの蓋でした。
なんだこのパーフェクト蓋〜!!!
真ん中にある北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)と「HOKKAIDO」とそれを取り囲む星たち。
シンメトリー感もだし、大きさのバランスが良すぎるぜ…
庁舎と上下の文字の隙間を埋めるレンガ模様も味がきいてます。蓋の質感も好きだなぁ〜。
良い蓋に出会えて少し元気が出た。
お腹が空いたので日本最北端のマクドナルドにでも行こうとかなと考えていたが、急に雨が降ってきた。
最北端マックは諦めて南稚内駅近くのセイコーマートでようかんパンを買って食べた。
この日の食事は旭川駅の四季彩館で買った「ジュンドック」(旭川のB級グルメらしい)以外、3食オールセイコーマートだった。
セイコーマート、ありがとう。
(3、4日目の札幌編につづきます)