趣味は突然
今まで思いもよらなかったものに突然興味を持つことがある。
最近だったら、俳句。
小学校の国語の教科書で「俳句」というものを初めて知ってから10数年。その間全く興味を示さなかったにもかかわらず、先月ネットで見つけた「エロ自由律俳句」がキッカケで面白さを感じるようになった。
1年前、いや、3ヶ月前の自分に「あなたは俳句に興味を持ちますよ」と言っても信じてもらえないと思う。そのくらい、自分でも意外で嬉しい出会いだった。
わたしはマンホールの蓋が好きだ。
他の人からしたら理解し難い趣味だと思う。
今でこそ様々な蓋に出会い、その良さを十分に感じているけれど、マンホール蓋に興味がないどころか、そもそもマンホール蓋が人間の興味の対象になるなんて1ミリも想像していなかった頃の自分に現在の趣味を伝えたらどうなるだろう。
ただのアイドル好きな高校生だったのに将来マンホール蓋を好むようになるなんて…なぜそうなったのか意味がわからないし、頭がおかしくなったのではないかと自分を疑うかもしれない。
マンホール蓋が好き、とは。
どういうことか全く理解できない。
あの何色とも言い難い地味な色をしている地味に地面に埋まった地味な丸い物体。あんなのどれも見ても同じだし、一体どこに面白みがあるのか想像もつかない。想像したけど、ない。
と、地元周辺の地味な蓋くらいしか見たことない過去のわたしは言うのでしょうね。
寝言は旅行してから言ってほしい。
あなた、2016年10月に北海道小樽市で出会った「おすい」のマンホール蓋に強烈に惹かれることになりますよ。
また、ここ数年は当たり前のようにひとり旅をしているけれど、
もし自分が旅がそこまで好きじゃない人間だったら、旅の良さや旅に出る意味を理解できなかったと思う。
旅が好きじゃなかったら旅の良さを理解できない、というのは当然だけど、それにしても過去のわたしは屁理屈すぎたのだ。
中学生くらいの時、山登りについて「なんで下るのにわざわざ登らないといけないんだ」とダサすぎる屁理屈を頭の中で唱えているようなやつだった。(最悪すぎる)
なので、こんな人間がもし旅を好きじゃなかったら「そんなに興味のない寺を見て、無駄に歩き回っているうちにお金が減って疲労が溜まるなんてしんどすぎる…」などという考えを起こしてたと思う。とてもバカだ。
バカなので「旅=そんなに興味ないけどとりあえず観光地には行くもの、無駄に歩いて体力使うもの」だと思ってしまっている。それが旅なら、わたしだって旅が嫌いだ。
観光地なんて興味無かったら行かないで適当に散歩して他の楽しみを見つければいいのに。それに気付かずに旅をただただ疲れる大移動だと認識したままだったら、わたしは未だに旅に対して無意味さ感じ、部屋に引き篭もってばかりだったかもしれない。
俳句やマンホール蓋の時と同じく、「ひとり旅に出て、看板や商店街、町中の文字に興味を持つようになりますよ!」と、5年くらい前の自分に言っても訳がわからず首をかしげるんだろうな。
まさか自分がこんな趣味になるとは思っていなかったけど、自分がちゃんと旅やマンホール蓋を好きになる世界線に生きていて良かった。
突然意外なものにハマったり、興味を持ち始まるのは人生あるあるなので、これから人生はますます楽しくなるのかもしれないと思ったりする。自分が自分に対して起こすサプライズがあったり、過去への答え合わせが発生する瞬間はけっこう楽しい。
今日の1枚。
家にあったすごい色の飲み物。
(がぶ飲み ソーダフロート味)
見た目ほぼ色水。においはすごいソーダフロートです。
ここ最近の「今日の1枚」を見るとかなり偏食っぽいけど、本当は納豆魚野菜などのやさしい食品と温かい緑茶が好きです。