夏の早朝

空想や妄想をしてみたい。

両利きになりたい

 

小さなことでも良いから特技を身に付けようと思った時

突然、両利きって意外といないのでは?と思った。

 

ネットで「特技 両利き」と調べてみたら

知恵袋で「両利きって特技に入りますかね…?」のような質問を何件か見かけた。

その時点で たぶん両利きは特技として微妙だなと思ったけど、右利きよりも左利きよりも両利きのほうがレアでかっこいい!という小学生的な理由で両利きを目指してみることにした。

 

 

最近「クロスドミナンス」という言葉があることを知った。

クロスドミナンスとは、箸やペンは左、ボールを投げるのは右、のように用途によって利き手を使い分けることだ。

 

私は主に左利きなのだけど、

 

箸、ペン→左利き

工作用ハサミ、ボールを投げる、ドライバー、スマホの操作→右利き

包丁→両利き

 

と、かなりバラつきがある。

(ところで左利き用ハサミってあるけど、ハサミが左利きの人なんて存在するのか?っていつも思う)

 

利き手は普通、食事と筆記で使う方の手で判断する部分が大きいと思うが、こう書き出してみると本当に「左利き」と言っていいのかわからなくなってくる。

 

普段から利き手が物によってかなり分かれていたこともあり、こちらのサイトで自己診断してみたところ、若干左利き寄りのバランスの良いクロスドミナンスという結果が出た。

利き手を調べる利き手テスト-両利きマスターズ

 

なので今度から「左利きなんだね〜!」って言われたら「いえ、左利きじゃないです。クロスドミナンスです。」って答えさせてもらいますわヨロシク

 

まあそれはどうでも良いのだけど、

せっかくクロスドミナンスなんだし、箸と筆記さえ右手でできるようになればかなり両利きに近づける!と思い、とりあえずその2つを右手で行う練習をすることにした。

 

 

そう思い立ってから約1ヶ月…

 

箸の両利き化に成功した。なんか意外と簡単でした。

 

初めは右手に慣れなくて晩ごはんを食べるのにとんでもなく時間がかかったり、

どうお茶碗を持てば箸でごはんが掴みやすくなるのか検討しているうちに、茶道の如くお茶碗をくるくる回してしまうこともあった。(なんだそれ)

 

今や焼き魚も納豆ごはんもすいすい食べられる。

今日なんて卵かけごはん+納豆という、もうスプーンで食べればいいじゃん…というような難易度の高い食事も右手箸で行った。これはすごいぜ。

 

ただ、私の付け焼き刃的右利きには弱点がある。

 

かぼちゃの煮付けが重い。

とんかつが重い。

唐揚げが重い。

 

いろいろ重く感じる。

百戦錬磨の左手ではどんな食べ物も簡単に掴むことができるが、右手はまだ慣れきっていないので箸で持ち上げるとぷるぷる震えてしまう。そしてこぼす。そして飯減る。

 

そんな弱点もあるが、自然なスピードでスマートに食べられるくらいには成長したので、これで箸の両利き化は成功とする。

 

 

次に筆記のほうも右で書くことに挑戦した。

 

日記を右手で書いてみることにした。

しかし、右手で書いた汚い文字が自分の日記として残るのが嫌で2日で辞めた。

それ以来なんとなく右手での筆記は行っていない。

 

 

……。

 

 

しかし私は新たな特技を見つけた。

 

鏡文字がすっごい得意。

 

鏡文字がなぜか得意ということに気づいた。

鏡文字とは言葉の通り文字が左右反転したもの。これがなぜかすらすらと書ける。

ごちゃごちゃした漢字だろうと、上下反転させようとも問題なく書ける。

 

・・・これは特技かもしれない。筆記では両利きにはなれなかったけど鏡文字書けるからまあ良しとする。

と、謎の考えに至ったが両利きと鏡文字は全く関係ないし そもそも鏡文字を書かされる場面なんて一生現れない。

 

結果、箸は両利きになったけど筆記は左利きのままなので、ただクロスドミナンスのバランスが良くなっただけだった。

 

 

果たして私が両利きになれる日は来るのでしょうか。

それとも別の特技を見つけるのでしょうか。

 

すずめ園の特技を見つけたいブームはたぶんこれからも続く。