夏の早朝

空想や妄想をしてみたい。

ストレスをお風呂でながすきょうもまた

 

今日はずっと前から行ってみたいと思っていた銭湯に行くことができた。

これまで家の近くの銭湯ばかりだったので、たまには近所以外の銭湯にも入ってみようと思った。

 

そこは今まで入ったことのなかったタイプの銭湯だった。

わたしが行ったことあるのは、まずロビーがあって、そこで入浴券やお風呂セット、牛乳などが販売されている。ロビーの先からは男湯と女湯に別れていくようなところ。

しかし今日行った銭湯は入口からいきなり女湯の暖簾に進み、引き戸をあけるといきなり脱衣所、いきなりお風呂が現れた。

これが普通の銭湯なのかもしれないが、わたしはロビーがあるタイプに慣れていたため、突然の脱衣所とお風呂場に驚いた。ロビーも券売機もないから焦った。

 

あまりに開放的な脱衣所とお風呂場だ。

どう見てもここで服を脱いで、お風呂に入ることで間違いないはずなのに、番台のおじいちゃんが普通に女湯が見える位置に座っているという衝撃に、実は自分が知らないだけで別の場所にもっとプライベートな脱衣所と風呂があるのでは…?と疑ってしまった。

先輩たち(お風呂上がりで既に服を着ているおばあちゃん2人)に、「本当にここって脱衣所で合ってますか?」と聞きたかったけど、たぶん脱衣所はここ以外にあり得ない。

 

もしここが、やっぱり脱衣所じゃなかったとしたら、いま脱衣をしているわたしは公然猥褻に問われてしまうのかしら とくだらない妄想をしながら、なんとか無事に風呂に入った。

 

お風呂場には誰もいなかったので貸切状態だった。

 

富士山のあるお風呂なんて初めてだ。

テレビや雑誌で見るより控えめに描かれた富士山。その前にある浴槽は真ん中で2分割にされていた。片方は弱めのジェットバスになっていて、もう片方はなんと薔薇風呂だった。

赤、ピンク、赤ピンク、うす紫、オレンジ、黄色の薔薇が湯船に浮かんでいる。薔薇の花びらじゃなくて、花弁ごと色とりどりに浮かんでいた。

恥ずかしいけど、ちょっとお姫様にでもなったような気分だった。

誰もいないから、たくさん自分のほうにかき集めて、薔薇に囲まれてみたり、空気を含んだ薔薇を水中に沈めては、泡をあげて浮かんでいく様子を眺めて楽しんだ。

 

最初こそ脱衣所と風呂にビビっていたが、広くて人がいないお風呂と脱衣所の気持ちよさにかなり満足していた。

 

髪を軽く乾かして、みつあみに髪を結んで外に出ると、雨が止んでいた。

銭湯に来る前はあんなに強く降っていたのに。

雨をしのげて、その間にお風呂でさっぱりできるなんて今日は良い日だなと思いながら、家に帰った。

 

 

脱衣所の壁のポスターに「ストレスをお風呂でながすきょうもまた」という五七五があった。

良いなと思ったので今日のタイトルにいただきました。

 

 

 

今日の1枚。

 

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銭湯の下駄箱。

下駄箱って、ずっと下駄箱だよね。

 

 

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天使のグラスにフルーツ型の氷を浮かべました。

三ツ矢サイダーを注いだら、実質フルーツポンチの完成です。味はさいごまでサイダー味。