極細ポッキーの1番の魅力はリズムだ
たとえば今日は夏かもしれない。
最近、惰性の飯を食べている。
年に数回ほど食に興味がなくなる時期がある。
全くごはんを食べたくないのけれど、人間なので一応ごはんを食べなければならない。そのため、せめて1日1回はちゃんとしたごはんを食べる。
こういう時、食事で摂らなければならない栄養素が詰まったカプセルがあって、それを1粒飲んだら全て大丈夫になってくれればいいのになと思う。
夏っぽいせいなのか現在「食事無関心期」に入っているのだけど、わたしは自分自身に食事への関心を取り戻して欲しいと思っている。
自分のせいで炊いた米が余る。
自分のせいでおかずが余る。
自分のせいでなかなか洗い物ができない。
そう、自分のせいで自分にとても迷惑がかかっているのだ。
ものすごく突然だけど、
「自分の好きな食べ物ベスト3」をただいまから発表させていただく。
食べ物について語ることで食事へのやる気を高める作戦だ。
それでは、まずは3位から。
3位「チョコバナナ」
年に2回くらいしか食べないし、特別美味しいわけではないけど好きです。存在が。
路上で屋台を見るたびに、わたしも作りたいな、お店出したいなぁ、と強く思う。
誰かわたしと組んでチョコバナナ屋さんやりましょう、東京都の郊外で。
2位「チョコミント味」
もはや食べ物でない。味。
アイスの味の中で1番チョコミントが好きです。
小学生の頃、大型スーパーの中に入ってるアイス屋さんでいつもチョコミント味のアイスを友だちと食べていた。
1位「極細ポッキー」
食べ物の中で最も愛でてます。
美味しい。とても美味しい。
今、極細ポッキーのことを美味しいと書いてしまった。
その発言は本心であり正しいのだが、もし極細ポッキーの味だけに焦点を当てるのであれば正しくなくなる。
極細ポッキーはプレッツェルにチョコレートがかかったお菓子で、通常のポッキーと比べてプレッツェル部分が1/2の太さになっている。グリコから発売されている超国民的お菓子なので、当然味も美味しいに決まっている。
しかし、“プレッツェルにチョコレートがかかったお菓子”を味だけで「好きな食べ物ランキング」の1位にランクインさせるほど、わたしも食べ物の種類を知らないわけではない。
極細ポッキーの魅力は味だけではない。
通常のポッキーの1/2の太さだからこそ出せる、
オリジナルの食感・リズムを含めての第1位なのだ。
あの音……
極細ポッキーを折った時の「パキッ」という音がたまらなく好きだ。
わたしは極細ポッキーを食べる時、いつも2本または3本のまとめ食いを交互に繰り返しながら楽しんでいる。
昔やっていたアルバイトの休憩中、
極細ポッキーを食べるわたしを見て店長はこう言った。
「あれ、せっかく極細のポッキーなのにまとめ食いしちゃうのもったいなくないですか?」
違う。そうじゃないんです、店長。
むしろ1本ずつ食べる方が邪道だ。(個人の感想)
極細ポッキーは複数本まとめ食いをした時に最も真価を発揮するお菓子だと思っている。
極細ポッキーが何本か同時に折られた時だけに奏でられるプレッツェルのなんちゃら奏…(?)
わたしは、その軽快なリズムを奏でるために極細ポッキーを食べていると言っても過言ではない。
味じゃなくて、パキッと折れる時のリズムの楽しさで脳が美味しいと錯覚しまくっている。
先ほど邪道だと書いた“1本のみ”を食べるのも悪くはないけど、個人的に「通常ポッキーの1/2」を食べているという印象が強く(実際にそうだし)、非常に物足りなく感じてしまう。
わたしがいちばん好きなのは2本まとめです。
1番食べる時の音が軽快だし、折りやすさ(堅さ)もちょうど良い感じがする。
3本まとめだと少しリズムが重く・堅くなってしまうけど、こちらもアクセントとして良い感じに織り交ぜて食べている。楽し〜。
しかし、食感・リズムの良さだったら普通のポッキーでも良いのでは?と思う人もいるのではないでしょうか。
いいえ、普通のポッキーじゃダメなんです。
(普通のポッキーも好きだけど)
極細ポッキーの細さだから出せる、あの軽快な音が良い。
普通のポッキーだと「パキッ」じゃなくて、「ポキッ」と「ザクッ」の中間の音になってしまう。
「ポキッ」と「ザクッ」の中間の音も良いかもしれないが、わたしは「パキッ」が好きなのだ。
以上、すべて個人の感想でした。
本当はわたしの好きな飯ベスト3なんてどうでも良いよ、極細ポッキーの良ささえ伝われば。