夏の早朝

空想や妄想をしてみたい。

わたしと透明なしゅわしゅわ

 

⚪︎レモン風味の炭酸水

 

去年の夏なんかは、狂ったように毎日炭酸水ばかり飲んでいた。

 

キャップを回すとプシュッと音がして、グラスに注ぐとしゅわしゅわと細やかな泡が広がっていく。

無数の小さな泡が、揺らめくように、あるいはグラスの側面をころがるように浮かびあがっては消えていく。

 

なぜだか、のどごしに魂を引っこ抜かれるような気持ちがして、初めはあまり好きではなかった。

 

けれど、家にたくさんある炭酸水を飲んでいたらだんだん慣れてくるもので、味はしないのになぜだか中毒性があるし、炭酸が入っていないと物足りないようになってしまった。

 

もしかしたらあのとき、たしかに魂を引っこ抜かれていたのかも。

おやつでも娯楽でも救済でもないけれど、一瞬の透明な刺激は、わたしにひと時の癒しを与えてくれるものだった。

 

今年の夏もきっと「伊賀の天然水 強炭酸水レモン」にお世話になるだろう。

 

 


⚪︎モンスター

 

好きなエナジードリンクはモンスターです。

味が好みなので、たまに近くの自動販売機で買ってきては、お気に入りのグラス(お花柄のワンカップの空き瓶)に注いでちびちびと飲んでいる。

 

味も良いけど、効果でもモンスターのことは全面的に信頼している。
モンスターを飲んだ時は、本当に眠くならない。

それどころか、飲んだ日の夜を通り越して、次の日中まで目がぱっちりしていることだってある。

 

しかし、目が冴えていても身体は寝不足のままだ。

 

ずっと眠らずにいた時の、朝7時ごろの鼓動がすごく速くて苦しいのってわたしだけなのでしょうか。

 

 


⚪︎お風呂のしゅわ

 

国民的人気を誇る入浴剤・バブ。


わたしの家では残念ながら、湯船に浸かる習慣があまりない。夏だけではなく冬もだ。
本当は毎日でも湯船に浸かりたいものだが、何年も前から空の浴槽であることが当たり前のため、なんだかお湯を沸かすのはもったいないことだと思ってしまう。そのため、すごく寒い日以外はシャワーだけで済ませてしまう。

 

今日はスペシャルな日、ということにする。

 

雨だし、寒いからお湯を沸かそう。
ちょうど春に買ったバブが残っていた。いまは夏だけど、残っている「桜並木の香り」にしてみよう。

 

封を開けて、ドボンとお湯に投入。

 

湯船に浸かってじっと待つよりも、わたしはバブに興味津々だった。


右足の指の隙間から、桜色の小さな泡の渦が、水面に向かって広がっていく。
お湯と、右足の重みでバブは徐々に削れていき、やがて二つに分裂した。

 

最初よりもずいぶんいびつになった。
お湯の上を、くるくると回りながら身を削り、小さくなって消えていく。

 

わたしは、そのうちの小さなひとカケラをすくい、右手でぐしゃりと潰した。


ゆっくりと開いてみると、真っピンクの液体がじゅわじゅわと煮えたぎるように、それでいて力尽きていくように溶けて、またお湯の中へと還っていった。

 

想像したより、うっすいピンクのお湯でした。

 

 

 

今日の1枚。

 

f:id:natsuno_soucho:20200716000323j:image

 

しゅわしゅわゼリ〜 です。

 

(可愛い!)

 

わたしが小学生低学年の頃「ふるふるシェイカー」という神の飲み物があった。

ファンタと同じ会社から出ていて、ゼリーなのに炭酸が入っていて、炭酸が入っているのに振ってから飲むというところが、当時小学生のわたしにとってかなり画期的だった。

わたしも、周りの子もみんな大好きでよく飲んでいた。

 

しかし、あんなに人気があったはずなのに、ふるふるシェイカーは発売から数ヶ月くらいで突然見かけなくなってしまった。

 

あの日のつるつる・しゅわしゅわがしたくて、近所の自動販売機にあった似たようなぶどうのゼリー(ナタデココ入り)を飲んでみた。